チェット・ベイカーを演じるイーサン・ホークの不安に満ちた表情が印象的だ。作品全体を覆う雰囲気も同じく楽観的ではない。ブルーというよりグレーに近い。矛盾と葛藤に満ちた主人公をイーサン・ホークは見事に演じた。ハッピーエンドではない現実の結末に人間の弱さをみた。さらに大切である人への裏切り(または正直さ)。そこにあえて希望的な要素を含ませるようなマネはしない。だからこそインパクトは永く残る。

 

最近の映画のキャッチフレーズに「最後にとんでもないどんでん返し!」とかいうのが目につく。なんかそれってゲーム感覚のようでおれは好きじゃない。そういう目的で映画を観たいわけじゃない。たまたまどんでん返しがあった、というのがいい。


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