はどうしてああ軽い響きになるのか?ホールなのか、またはオケ自体がそういうサウンドなのか。実演を何度か聴いてきた者としては、たぶん後者だろうなー。アメオケは機能的ではあるかもしれないがどこかもの足りない。ネルソンスがボストンと録ったショスタコもそんな印象だし、ショルティの70年代後半のブラームスを聴いてもその感は強い(ショルティは友人が勧めてくれこの度改めて聴いたのだが、拍子抜けするほどの軽いサウンドであった)。それはおれがもうすっかりドイツ系のオケに相性を見つけ、どっぷりそれに浸かってきているからというのもある。だってブラームスだぜ。あのスカスカな音はないよ。

映画はR・スコットの「ブラックホークダウン」を観なおした。これは重い。絶望的な戦火のなかに観客を連れていき、戦争を疑似体験させる。どこまでもアメリカ目線で描かれる点には違和感がある。ISを生んだのもアメリカの軍事介入が原因だと言われる。そう考えると素直にこの作品に対峙できない。そういうことを度外視する努力をして観るから余計に疲れる。しかし戦争の現場では当初の予測通りに事が運ぶなんてそんな甘いことはないことをこの映画は教えてくれる。撃ってはいけないのに、つい撃ってしまう。瞬時に激しい銃撃戦。第三者的な存在だったのが第一線で戦う羽目になる。南スーダンに行っている自衛隊もそうなる可能性は極めて大きいんじゃないか。しかも途中で自分たちだけ帰還することなど許されない。それを百も承知で政府は派遣している。