が亡くなったとの報をみて、あっ、もう来たか、とおもった。
活動停止発表をしてたった数ヶ月、高齢ともなると死ははやいものだ。

彼の実演には二回だけ接した、ともに希有な体験として記憶は今も鮮明に感情に刻まれている。特に彼からベートーベンの真髄を教わったことは貴重だ。

最近ベルリンとシューベルト全集をリリースしたが、このレーベルは高くて手が出ない。
代わりといっては何だがコンセルトヘボーとのシューベルトを聴いている。特に第5が気に入っている。やりすぎていないし、シューベルトの本質をよく現しているとおもう。それでいてエキサイティングで芳醇。
ベルリンのも興味はある。せめて分けて安く出せないものか。
最近のクラシック録音業界はずいぶん変わった。ウィーンやベルリンの新譜はなかなか聴けない。売れないということだろう。
でも、オケが、というより指揮者や聴く側の方に原因がありそうだ。飽和状態。それを打破する指揮者の強烈な個性がないのかもしれない。
これはクラシック音楽の危機を表しているのだろうか。でもそんなもんはだいぶ前から言われている。まだ大丈夫だろう。まだ、だが。