のハスラー2を久しぶりに観る。
スコセッシにとって請け負い作かと軽んじて見てみたが違った。よく練られた脚本と演出で、すっかり夢中になった。
特にニューマンの存在感とその演技。なんていうか、深い哀愁とユーモアが共存している。忘れられない魅力的なキャラクターである。あの味は彼しか持っていないものだろう。めずらしい俳優だ。晩年彼は世間を捨てた。元々世と迎合しない素地があったのだろう。おれはそこもいいんだ。

映画におけるユーモアは重要だ。
しかし最近みた“サウルの息子”にはそれを求めるのには次元が違う。キャメラは主人公にべったりと張りつき、観客はサウルとともに地獄を体験する。昔サイズの画面の背景はアウシュビッツの惨劇をリアルに映す。恐かった。その救いのなさに心底疲れた。
すごい映画だがいま観るべき作品ではなかった。