日頃接する芸術はなにかと厳しいのが多いし、おれ自身もそれを求めている。
映画は韓国の少しの甘さもない過酷なのに惹かれ(うなぎの男もやはり厳しかった)、音楽ではバルトークやショスタコをメインに聴いている。
それはそれで心境に合うからかおもしろいが、今みたいにショパンのマズルカを聴くと、ふと、こういう甘美なものも実は欲していたんだと改めてわかる。
それにショパンはなにも甘く美しい旋律が際立つというより、その背後にある寂しさやメランコリーといったものが必ずあり、そこに共感できるのである。