近未来を映画いているがこれはそう遠くない現実的な世界だ。
それにじつにパーソナルな表現で、おれはDVDを借りてPCで観たんだけど、その環境がこの作品にはマッチした。
セオドアの抱える孤独と渇望は現代人のそのままだ。
ここに出てくるアメリカ人はいつもの強靭なイメージとは異なり弱い存在として描かれるが、それがリアルな姿なのかもしれない。
ただ個人的にはOSサマンサのように親しい人でもいつもすぐそばにいる環境というのはたぶん耐えられない。ある程度の距離感がどうしてもほしい(それがスカレーット・ヨハンソンだと知っていたら別かもしれないが笑)。
孤独で繊細な音楽も印象に残る。
「私たちはみんな130億歳」進化という大木の枝の先端にいる点でしかない。

それとこれまたDVDだが“ケープタウン”という社会はアクションを何の気なしに観てみたらこれがけっこうおもしろかった。
南アフリカの人種差別社会を背景に薬物と犯罪、それを金儲けに利用する巨大な犯罪組織。
安っぽいアクション映画にならず深い感慨を残す力作だ。
もちろんアクションシーンも申し分ない。
またこれもDVDだが久しぶりに“博士の異常な愛情”を観た。
ピーター・セラーズがほんとにいい。あんな奇抜な役は彼以外できない。
改めて見てみると印象がだいぶ違う。けっこう地味な印象であった。
しかしキューブリックならではの映像もふんだんだ。ガラスに覆われた無機質な部屋と水着の美女。しんどい陸上の戦闘シーン。
しかしラストのロデオの荒馬を乗りこなすかのごとく核ミサイルごと投下される軍人!
核戦争がおっぱじまった世界の終焉と甘いメロディアスなソング。
強烈な皮肉が記憶の底から鮮明に蘇る。エンディングはさっと引く。ここもいい。
音楽ではウィーンとビシュコフのプロムスライヴがおもしろい。
ブラ3とシュミットの第2という最近彼らがよくとりあえるプログラム。
ブラームスはキッとしまった表現が印象的だがウィーンの芳醇さも際立っている。シュミットは正直まだよくわからない。でも響きに関してはウィーンに合うとおもう。