ムターのバイオリンでチャイコの協奏曲は何種類か聴いているが、先だってザルツブルクでムーティ&ウィーン・フィルとやった演奏はほんとに素晴らしい!
いろんな色彩感に満ち一瞬たりとも聴きながす箇所がない。強烈な自己主張もしている。しかしムターはそれでいいのだ。こんなにおもしろいチャイコはなかなか聴けない。ムーティとウィーンもムターにぴったりと寄り添うが闘うところは真っ向から闘う!だから非常にスリリングでもある。ある意味で指揮とオケはムターに引っ張られている。
消え入りそうなほどのピアニッシモ。思わずもだえたくなる叙情的な旋律笑。
会場も沸きに沸いて1楽章が終わっただけで拍手が起きていたが、わかるなあ。

それとビデオで観た“私の、息子”という欧州の映画も感慨深い作品だった。人間関係は複雑で一面だけじゃない。いがみ合っていても助け合う場合があるし、どんなに親密でも続かないこともある。人間本来の姿がドラマを超えて迫ってきた。