いかにも現代的なマーラーで、躊躇も淀みもない。
すっすっと議事は進行し、はい、これでおしまいです!と言われたようなもの。

しかしこの指揮者、オーケストラのコントロールはうまい。
さすがにこの名門オーケストラの主席になっただけはある。
その手腕はわかるがマーラーってこんなんだっけ?
金管は理不尽な運命をより叫びまくり、弦と木管のメランコリーに酔いしれ、異国で生死を体験してきたかのようなショックはないものか?
マーラーに限らず音楽は多少そういう危うい匂いがないと物足りないものだ。

それこそ期待しすぎかもしれないが、あまりのスマートさに戸惑った。

音楽はもちろんパーソナルなもので、個人の好みは千差万別だから合う合わないはある。

しかし、である。

今夜のオスロ・フィルを聴いての感想でした。

でもそこからいろんな現代の特性が見えてくるからおもしろい。

こういう演奏を聴くと現代人はマーラーをもはや必要としなくなったのでは?と、いらぬ憂鬱がちらついたりする。