往年の“グッドフェローズ”や“カジノ”とかと比べると、あくの強さは弱まっている。
まあもっとも年齢的なことなどを考慮すると無理もないことかもしれない。
それでもここまで破天荒でエネルギーに満ちた映像を撮れること事態は凄い。
成人映画の指定というメジャー作品ではめずらしい制限を受けているけど、それほど過度な印象はなかった。
クスリとセックスシーンが満載だが、案外さらっとしていて印象として深くない。
むしろコメディのように可笑しく描かれる。

それよりスコセッシの真骨頂は現実的で醜い男女関係やどうにもならない窮地のシーンだ。
これは誰にでも理解できる真実であり容赦ない描写が突きつけられることにより動揺を隠せない。
背景はギャングかブローカーという違いはあれど内包するテーマは同じだ。

それを現代を舞台とした最新作品として観られて楽しかった。

主演のディカプリオ。身体を張った文字どおりの力演で、オスカーをとるに文句ない演技だと思った。

でもスコセッシのこうした作品にはデニーロが最高だと懐かしく見てもいた。