ケルアックの原作は読んだことないからそれとの比較はできないが、これはおれが大好きなタイプの映画でかなり楽しんで観た。
酒、女、ドラッグに明け暮れる若者たち。
その描き方はよくある映画以上に突っ込んでいるからこちとら目を丸くしたり、ときにはこっそりと爆笑したりしていた。
現代がいかにモラルにがんじがらめの夢も喜びもないつまらない世界なのか、羨望の眼差しでみていた。
いや、なにもマジョリティーに従い“つまらない”毎日を模倣することはない。
破天荒でかっとんだ日常は望めばだれでも手に入るのだから。

ただしこの映画でもそうだがその代償はついてまわり逃れることはできない(でももっと逃れかれないのは死である)。

後先考えず目の前の快楽に狂ったように踊りまくる彼らの姿は、人間本来が持っている原始的な歓喜であるから、じつに魅力的だ。