身体の芯から燃えた小説に出会ったのは何年ぶりだろうか。
藤沢周平さんの天保悪人伝(だっけかな?)は文句なしにかっこよくおもしろい!
しかもそこは藤沢さんだから物語性は深いし構成も隙がなく素晴らしいのなんの!

ここに登場するのはどれも悪人ばかりだ。しかしみな義理に厚く、いざとなれば身をはって仲間を助ける。いたわる。
一言でいえば、現代ではなかなか味わえない、見せかけやはったりじゃないほんものの人間の厳しさと暖かさが描かれているのだ。

おれは今まで藤沢さんのほとんどの小説を読んできたのだが、まさかこんなお宝をまだ読んでいなかったことは嬉しいかぎりだ。

時代小説が苦手な方でもおそらく楽しめるはず。

読むべし!