多崎つくる君をめぐる四人の同級生と1人の親しき女性の物語。

全体の印象はグレーで、大きな出来事はそれほどない。
いつもの村上さんならあの四人とは会うことはなかったとおもうし、またしても読者は後味が苦い現実を突きつけられて絶望という共感を感じることになるかと思いきや、今回はあえて再会させ、更なる関係性の深化から希望をも描いている。
作者がこうなって欲しいという強い願望があったのかもしれない。


人間は多面的で複雑でまるでとらえようがない。
おれも今考えていることの大半はろくでもない利己的なものだけど、表面上では“そうあるべき姿勢”をみせている。
それになんの意味があるのだ?己を偽って社会的にふるまうことはなんとつまらないことなんだと、常にどこかで感じているからね。
この矛盾と葛藤そのものが現代人が抱える病巣であり掟でもある。がんじからめだ。

でもおれは図々しいからどんな境遇でもひたすら楽しんでしまえというひねくれた性分がある。

もちろんこれは正しいとか間違っているという判断の話じゃない。

さて今日は飲み会だ。
とりあえず楽しもう(笑)