■なんだかよく分からん題名だけど、音楽の話題。
 
最近聴いてすばらしいとおもったCDが2つある。
 
1つは、ワルターが指揮したニューヨーク・フィルによるモーツァルトの後期交響曲集。
モノラル録音だけど状態がよく文句はない。
それよりもこの演奏に驚いた。
めいっぱい表現しまくるモーツァルトで、太い線でダーッと描かれている。
これを聴くとコロンビア響の演奏はどっかにふっとんでしまう。
まちがいなくおれにとってこれらの曲のベスト1になった。
特に“ジュピター”はとんでもない名演で、ああ、これがジュピターという音楽なんだなと開眼させられる。
 
2つめは、シューマンのクライスレリアーナの理想的な演奏に出会えたこと。
これは今まで興味がもてなかった闇にひとつのまばゆい光が差し込むのと同じで、一気にその曲が好きになることでもある。
奏者はマウリッツィオ・ポリーニ。
ポリーニの演奏は概して好きだけど、たまに無機質に感じられてあまり感心しないときがある。
でもシューマンではこの一種の冷淡さがおれにとってはプラスに作用した。
犬のようにべたべたと暑苦しくなく、一歩距離を置いた情熱というかね。
スコアを見ながら聴いてもよく納得できる。
とてもいい演奏に出会えた。
 
それとサイモン・ラトルのブルックナー9番とマーラー3番を聴いたが、いつもの??が頭にうかんでしまった。
奇をてらいすぎというか、ふつうに演奏しないのが、どうもひっかかる。
それに説得力があればそれは素晴らしいのだけど、どうもそういう印象がもてない。
海外ラジオでやったバイエルン放送響(!)とのシューマン第2も同じ結果で、おれには理解できない演奏だった。
彼はベルリンをやめたあとどこにいき、どのように変貌するのだろう。