綿矢さんの小説は久しぶりだ。
前半は百貨店に勤める人達の苦労を垣間見ることができ、なるほどなあ、と感慨ぶかげに読み進む。
容姿もあのとおりかわいらしい女性作家ならではだな、とスパイスの足りなさに多少の物足りなさを感じながら。

一般的に人は自分の容姿の範囲内での振る舞いになりがちだ。
わたしの内面は実はまったく違うんだ、と叫んでも、最終的に見た目を凌駕するのは容易いことではない。

しかし後半での主人公の爆発は爽快だ!
男の身勝手な都合よさや、ずるい女の卑劣な工作を見事に一蹴する。

これを書いたことにより作家自身も一つの壁を乗り越えたような感じがした。


どんなことでも起きてしまったものは、しゃーない。
あんまくよくよせんとじゃんじゃんぶつかっていけばええんや。

ほないこか!