これには参りました。
カンヌでたしか脚本をとったと記憶しているが、とても素晴らしい。

ストーリーから言えば、閉鎖的な環境下においては人間はいかに盲目的なな存在になってしまうのかが思い知らされた。

もっていき方が素晴らしい。
終盤までは世間と孤立した内社会をじっくり描き、観客もどっぷりその世界に漬からせまるで教会の一員とさせる。

しかし一般社会ではそこでの常識は許されるはずがなく、しかるべき手段をふむことになる。
いったい、なにが正義で正常なのかと混乱するがこの混乱こそが製作者の狙いなのだろう。

そしてなによりも作品のもつ映画力に圧倒された。
なんという空気感なのか!
みじんも緩いところがない画からは、そんじゃそこらの映画からは断じて感じ得ない本気度がひしひしと伝わってきた。恐いくらいだ。

日常とはまったく異なる社会をじっくりと体験できた。
人間とはそういうものか、とまた一つ学べた。お陰でおれの方の人間力も少し深くなれる。

映画はこれだからたまらない!