
■なんの予備知識もなく、ただ時間がたまたま合ったから観た映画。
しかしおもしろい映画ってのは、冒頭の5分だけ観ればそれがわかるものだね。
この映画も初めっからぐいぐい作品に引き込まれ、時間と日常をすっかり忘れた。
設定がまたいい。
妻の浮気現場を目撃して以来、躁うつ病に苦しみ続ける主人公(クーパー)。
でも彼と周囲の環境はどこも暗くなく、自然な現実のアメリカ社会で、複雑に入りくんでいる。
オスカーを受賞したローレンスがまたカッコイイんだ!!
彼女の本気でクーパーのことを心配し、自分をぜんぶひけらかし、彼をどうにか立ち直らせたい、という強い気持ちからでる台詞は、観ているものを勇気づける。
こんな友達がいたらサイコーなのに。
デ・ニーロやウィーヴァー夫妻も大きな悩みの中にいるし、クーパーの友人は家庭や仕事の重圧で爆発寸前の状態。
つまり登場人物のすべてが悩みや葛藤を抱えている。
その悩みは現代の日本にも共通することだから、こういうところも共感できるのだ。
生半可じゃない親子関係、生半可じゃない精神疾患、生半可じゃない恋人・夫婦関係・・・
これで問題解決!なんて簡単なことは実際ありえない。
この映画はそこを分かっている。だからなかなか解決しないし前にすすまない、苦しみのなかに暮している。
それでも悲観的になるのではなく、より上へ!を意識しつづける。
監督も素晴らしいが、俳優陣の演技もみんな素晴らしい。
終盤は恋愛映画全開なのはちょっと惜しい気もしたが、これは恋愛映画なのだから、そういうことだろう(笑)