■これは劇中での台詞で、なにもこの映画を評してのコメントではないですよ(笑)
むしろこの映画、予想に反してとてもおもしろかった。
 
監督しているベン・アフレックは、おれは俳優としてのイメージしかないから、まずは“お手並み拝見”といった正しくない姿勢で観はじめた。
 
しかし、彼の創作に対する強い意気込みがひしひしと伝わってくるし、硬派な造り方をしていたのも好感がもてた(“好感がもてる”っておれが上から目線で言ってはいけないな)
 
それに、出演者は当時の実際の外交官に方にそっくりな俳優陣で固めているし、美術や小道具も70年代後半の雰囲気をよく醸しだしていて、さすがにアメリカだなぁ、と層の厚さに感嘆した。
 
主演もベン・アフレックで、クールでかっこいいCIA職員を好演(あの悩ましい表情、なかなかいい)。
あと“事実に基づいたストーリー”ということだけど、どこまでが事実なのだろうか。
 
ラストシーンは映画を盛り上げるためか、逃げる側と追う側の攻防がことさらスリリングに描かれているが、あそこまでギリギリのタイミングだったのか?と首をひねってしまう。
 
これがアラン・パーカー監督だとしたらああはしないだろう。実直にじわじわと魅せるに違いない。
ここがアフレック(生命保険会社の名前か?)のサービス精神というか娯楽も取りいれたい考えからなのだろうか。
 
それと、おれはこの映画を観るまでイランアメリカ大使館人質事件というものを知らなかった。
映画はこういった重要な国際事件を我々に知らしめてくれる大きな役割もある。ただ楽しいだけじゃない。
機内アナウンス「ただいまイラン領空を出ましたので、アルコールのサービスを開始させていただきます」
こういうのも粋でおもしろいね。
 
いま公開中のメジャー映画ではこれがいちばんおもしろいんじゃないかな。
 
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