■アメリカでもましてや日本でもない、いかにもフランス映画らしい味わい深い作品。
往年の時期を超え、一線を退いたギャングの男の友情を描いたもので、生半可じゃない展開に一瞬たりとも気が逸れることはない。
こういう骨太の人物像は現在ではなかなか見ることができない。
脚本はとてもうまく書かれており、演出はスピード感があり優れている。
(ただ、最後の方のシーンで、敵の大ボスが隙を見せすぎているのがちょっと安易でひっかかったが)
欧州のギャングは冷酷なだけじゃない。ファミリーをとても大切にしている。だからこそここに弱みがあり、つけこまれ、窮地に追い込まれる。
そこに濃厚な人間ドラマが生まれる。
それと、銀座テアトルシネマはあと半年ほどで閉館になってしまうらしい。
すばらしい映画を多数上映してきた映画館だけに非常に惜しい。残念だ。
