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■なんだろ、いつもの北野作品にある濃密さは感じられず、スッスッ・・と単調に物語が進行してしまう。
 
前作“アウトレイジ”は文句なくおもしろかった。本作はその続編だからどうしても前作と比較してしまうのも不利だけど、それにしても、だ。
 
画で魅せるのが減った分、台詞での説明が多いのも“らしく”なかった。
 
それと全体的に平坦なつくりもエンタテイメント作品としてはいまひとつ。
 
前作や“BROTHER”で見せた笑いと嫌悪感をいだかせる暴力や、「うわ、こんな展開になっちゃってマジやばい!」という本気の焦りはない。
 
変な話、すべての北野作品は観終わった後しばらくはいやぁな感情がこびりついて離れないからね(笑)
その反面、日常では決して見ることができない人間の内部にある“核”も同時に見られてしみじみと感慨に耽ったりする。
 
そういう深さがこの作品にないのが不満といえば不満。
 
北野作品には単なるエンタテイメントやバイオレンスを求めていない、より深く高いものを求めてしまう。
 
 
そうは言ってもおもしろかったのはおもしろいんですよ!
 
ラストシーンなんかサイコーだもの。こうこなきゃ!って感じさ。
 
 
次作はなにを撮るのか。本人が言っているとおり“当たらない芸術映画”をおれは観たい。