ダニエル・バレンボイムは素晴らしい音楽家だが、シカゴ交響楽団を指揮したガーシュウィンの“キューバ序曲”はいただけない。
リズム感がよくないのか、もたついていて颯爽としていない。
あかるい太陽が燦々と降りそそぐキューバのイメージはそこにはない。
その点、プレヴィンやラトルが指揮した同曲は見事なものだ。
爽快なテンポ設定、各楽器群の明確な主張、ガーシュウィンの音楽はこうでなくちゃいけないのだ。
思い返せばクラシックを聴くようになったのはガーシュウィンがきっかけだった。
“ラブソディーインブルー”終盤の美しいメロディーを聴いたらイチコロだった。
そっからガーシュウィンのあらゆる曲を聴いているうちに、クラシック音楽のスタイルの素地が理解できるようになった。
そこから後は知ってのとおり。
 
そういえば最近聴く音楽といえば、このガーシュウィンの他にプロコフィエフ、ラヴェル、モーツァルト、ショパンくらいだ。
ベートーヴェン、ブラームス、マーラー、ブルックナーといったかつての主食たちは聴いていない。
それに代わって映画“Do  the light thing”のThe Powerを聴いたりしている。
コッテコテのアメリカンヒップホップだがいいんだよね。
都度、音楽の好みは違ってくる。
 
これは人間が常に変化し続けている存在だということを証明している。