■母国フランスでは3人に1人が見たというヒット作。
 
予想どおりの展開であるが、とてもおもしろかった。
 
無理のないストーリー展開であるし、内容が深いうえにエンターテイメント性にも優れている。
 
そしてキャストがなによりも魅力。
 
黒人ヘルパーの自由方便な振舞いにはひやひやするけど爽快。
 
ダメなものはダメという強い姿勢も気持ちがいい。
 
でも彼は黒人貧民層ならではの苦悩もかかえている(フランスの現状だ)。
 
障害をもつ大富豪にしても金持ちらしくらぬ人間的魅力がある。
 
この二人がそろうといろんな困難がうまく切り抜けられる。
 
 
さらにその二人を取り囲む共演者たちも極めて個性的でステキだ。
 
これが日本が舞台となると若くてカワイイ女の子やカッコイイ男の子が出るのだけど、そんなのはつまらない(綾瀬はるかや香川照之は映画に出すぎ。実力うんぬんかんぬんじゃなくて、製作者はどの作品にも出せばいいってもんじゃない。俳優層の浅さが露呈)。
 
一方この映画、中年の女性は立派に主張し、恋をし、とてもチャーミングなのだ。
 
余裕があるし、人間味がある、それぞれ個別の特性をうまく表現している。
 
監督さんの腕がいいのだろう。
 
それと国民性が違うからか、フランスの人の生活はおもしろいね。
 
性に対してもとてもオープン。それでいて陰湿じゃない。本来性は自然でオープンなものなのに、日本だと妙にこそこそしてしまう。
 
マリファナだって肯定的に使われている。
 
ディズニー映画じゃ決して見られない粋なシーンだ。
 
映画に道徳をもちこむなどは論外。
 
そこには映画は芸術か?商業か?という議論が絡むのだけど、今はとばす。
 
他国の文化を垣間見れるというのが映画の楽しみの一つなのだけど、この映画はその点でも満足した。
 
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