■ちかくの駅ビルの商業施設が老朽化してきたらしく改修工事が行われている。
飲食店は軒並み閉店し、新規に入るお店は一新されるという。
その道路をはさんで古くからあるお蕎麦屋さんの店主と話をしていたらこんなことを言っていた。
「あそこはテナント料が高いから大きな資本のある会社(飲食店)じゃないと入れないよ」
どうせ同じようなお店でしょ、と続ける。
そうなのだ。
今はどの駅に降り立っても目に付くのは同じお店たちだ。
古くからある“味のある店”は目立たないし、経営難の為くたびれてみえる。
なかには破竹の勢いで大手チェーン店に対抗して流行っているお店もあるが、それはごく一部だ。
都心ではそういう個性的で成功している店は多いが、ちょっとでも郊外、下町、地方に出ればもう特色なんかはない。
大手に食われている現状があからさまだ。
なにしろ大手は安いし便利だ。
消費者が飛びつく時代の味付けをすぐに商品として提供できる。
みんなの舌が均一化されてゆくのは仕方のない構図ってわけだ。
いまさら言うまでもなくこれは人間性の危機だ。
では人間性とはなんだろう。
おれには明確には説明できないが、決して“きれい”なものではなく、均一化された狭いフィールド内だけでは満足しえないという要素はあるだろう。
さらになんでも迅速に消費社会の動向(期待)に応えてしまうのが、なんとも気忙しい。
そうして企業間同士で熾烈かつ虚しい競争をくりひろげ、スピードはじゃんじゃん加速してゆく。
そのスピードは、人がほんらい持っている生体を度外視していないか?
おれには速すぎるように見える。
ただ利益をあげることだけを目標に突っ走っているから、人間が壊れようがなんだろうが企業にとって実は関係はない。
我が家の味付けは薄い。
この前スーパーで買ったアンパンは甘くて全部食べるのに苦労した。
あれ、なんの話だっけ?(笑)