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■映画“ドライヴ”、その冒頭。クールで寡黙な運び屋によるカーチェイスは、非現実的で派手好みな一般的ハリウッド作品とは趣が異なり、いかにもありそうな展開でおもしろかった。

もしかしたら久々のヒット作か?!とワクワクしながら観ていったけど、その期待は前半まで。

エレベーターのシーン以降はついていけなくなり、最後は凡庸な作品として記憶に残った。

だってあのシーンはないでしょ。

自分達を殺しにきたヒットマンとエレベーターで一緒となり(お互い相手に気がついて警戒しまくっている)、一瞬後には銃が撃たれる危機的状況なのに、なんでそこでチューすんねん!!おまえ隙だらけやん!殺されるって!

ヒットマンもヒットマンでチューし終わるのをボーっと突ったって待ってないでさっさと撃て!

しかもそのチューがプロモーションビデオみたいに妙にかっこよく撮っていてね。ライティングもきまってるし、スローで長い。

そこから興醒めした。

一旦そうなると修復は難しいね。もうこいつらなんなんだ?って風にしか見えないもの(笑)

更にその後の主人公によるヒットマンへの過剰な暴力はどういうわけだ?それほど怒りに駆られている、ということかもしれないが、あれはヒロインと同じくおれも共感がもてない。

主人公に共感できない映画というのは見ていてつらい。なにせこの映画でいちばん不気味なキャラクターは主人公のドライバーだからね。

途中まではよかったんだけどね。あまりしゃべりすぎずに男女の機微をうまく表現していたり。だから前半はこのドライバーとヒロインに好感がもてた。子どもとの関係も自然でよかった。

あとヒロインの旦那さんの出所が早かったな。

ここがキーポイントになるのは観ている人みんながわかっていて、その後この三人がどんな展開になるかと興味がそそられる要素なのだが、旦那は意外と早めに出所して、そして早々に消えていった。

ここを引っ張ったほうがストーリーとしては古典的とも言われるかもしれないが、ドラマとしては厚みが出ておもしろいとおもう。しんどいかもしれないが。

それと“ドライヴ”というワリにはドライヴシーンは少ない。上質なカーアクションがやれるのにドライヴの見所が少なかったのもモノタリナイ。