■この頃になると春休みに入る学校もでてきて、朝の通勤電車には不似合いなディズニーランド行きの子どもたちが出てくる。

今朝も小学校高学年(おそらく卒業式を終えた6年生だろう)の男、そうだなー、10人以上はいたな、が、わいわいとホームにいた。

その次の駅でも次の駅でも同じような子どもたちがいて、通勤電車が変な具合になってくる。

ひょっとしておれたちもこのまま舞浜まで行って、着ぐるみたちと戯れるはめになるんじゃないか、と錯覚しそうになる(幸いそうならないですむんだけど)

女の子たちはまだいい。様になる。でも男だけの集団ってなんであんなにおかしいのかね。

おれが帰宅するころになるとディズニーのかぶりものとかした連中を目にするが、男の子の集団はストレートに言うと滑稽にみえちゃう。

あいつらほんとに楽しんできたのか?あそこにヤロウだけでいって楽しかったと言えるのか?って詮索したくなるわ。

でも楽しそうなんだよね。ポップコーンとか食いながら歩いていてね。それでも寂しそうというか哀愁があるんだよね、ヤロウ達だけのディズニーランドは。

まあ、いずれうちのガキ共も行くようになるんだろ。そんで見かけるんだろうな、うちのガキが同じような格好して楽しそうにしている姿を。

微妙だけど、微笑ましいわな。



おれがガキの頃はそういうのがなかったってのもあったけど、興味の対象がマジョリティーからすでに外れていたから、遊園地とかにはほとんど行かなかったな。

行けば行ったで遊ぶんだけど、どこかで「ここはおれの居場所じゃないな」という意識があった気がするね。

それもあって映画館にはよく行った。もうハマっていたからね映画には。中学の頃から電車(時にはチャリンコ)で銀座によく行ったものだ。

親父や親戚のおじさんもよく連れて行ってくれたのもあるけど、子ども同士でも行ったな。

でも大人と行くと映画の後に美味いメシにありつける特典があったからよく「これ観にいこうよ」と声をかけていた。

そんでハンバーグやらうなぎやらステーキやら普段食えないものをお腹がはちきれんばかりに食ったもんだ。

そのころはおれも食欲が旺盛だったね。今やおれよりうちのガキたちの方が量食うもん。小学生なのにどこにそんなに入るんだ?ってくらいかっこんでるからね。



■音楽は、ウェブでヤンソンス指揮によるバイエルン定期でやったベートーヴェンの第1がめちゃくちゃ素晴らしかった。

これほど精気に満ちた“第1”はありえない。ピリオドとモダンの中間あたりの奏法で、実によく歌い、勇猛果敢に聴き手に挑んでくる。

ヤンソンスとバイエルンのコンビはやはり今もいちばんなのだ。

それと相変わらずギルバートとニューヨクもよかった。

ムソルグスキーの展覧会の絵、メジャーな曲で何度も聴いてきたけど、今までそれほど入れ込んだことがなかった。

ギルバートの演奏も音楽が隅々まで生きていて、この曲に対する概念を覆してくれた。

彼はこういう泥臭い音楽が得意なのだろう。自信にみちあふれて指揮をしているとった感じだ。

これからも楽しみな指揮者だ。