■家では家族が順々にインフルエンザにかかっており、もうそろそろおれの番だろうとたのしみにしている。

風邪はよくひくけど、すぐに治してしまうから、寝込むという事態になることはほとんどない。

でもおれはこの寝込むということは、案外きらいじゃないのだ。


なんといっても堂々と寝ていられる。

一日中布団んなかで丸まっていたって仕方のないことだから誰からもとやかく言われることなく休んでいられる。これがいい。

最後に寝込んだのは何年前だっけかな、たしか5年くらい前に腹をこわして寝込んだことがあったが、あんときはよかった。

身体はきついのだけど、気持ちでは開放的なゆるやかさを感じていて、たまにはこうなるのもいいな、と朦朧とした意識のなか、ぬくぬくさを味わっていた。



おれくらいの歳のオッサンたちは本当に時間がない。

仕事も家でもいろいろと多忙で、一人っきりでボーっとする時がほとんどない。

少しでも自由な時間ができたなら好きなことをしちゃうから、結局なにかやっている(ま、それもいいんだけどね)。

だから半強制的になにもできない状態というのは歓迎すべきことなのだ。


寝込んだらなにをしよう、とわくわくするけど、なにかをしようという気力は失せてしまうんだろうな。

節々が痛くって、眠っても眠ってもそんなに時間は経過していなくて、世界中の時間の進み具合はおかしいんじゃないのか?と疑ってみたり、そういう変な状態はおもしろい。


そんで回復して久々に飲むルービーがまずかったりしてね。

でも隠れていたリセットボタンを誰かが押してくれたような新鮮さに浸れるから、ほんとうに良いんだ。


明日か明後日か、おれがインフルエンザ(B型)の餌食になって寝込むのは。