■子どもらと一緒に民放でやっていた“アバター”を観たが、こういう放送はひどい。

まず、CMのはさみかたがえげつない。

ちょうどいい場面で切るし、時間帯によっては数分おきにCMをはさむから、その都度パンドラ星から現実世界に引きもどされる。

映画は、上映時間すべての間、そっち側の世界に完全に浸っていないとならない媒体だということは、いうまでもない。それなのにこれだ。

さらにラストシーン。

主人公ジェイクがバッと目をあける重要なシーン。その瞬間画面がきりかわり、わけわかんないお笑い芸人が出てきて、くだらないしゃべりがはじまった。

余韻もなにもない。一呼吸おく間すらない。おれはあぜんとした。

こういうつくりは作品のすべてを台無しにする。

局はその作品をつぶさないような構成を考えなくてはならない。

ただでさえ(放送時間を延長しているが)カットして不自然なところがあるのだ。


ちょっと前までの民放ロードショーは、淀川さんや水野さんらの的確な解説があり、それも民放で映画をみるたのしみの1つだった。

でしゃばりすぎず、その作品に見合ったバランスのいい解説は、映画のたのしさをさらに引き立ててくれた。

現在はこうした解説がない代わりに、出演者やタレントが忙しなくしゃべる。

本編放送中でさえも過剰なテロップでいらん宣伝をする。

スポンサーと己の放送局のことを最優先に考て、視聴者のことは二の次といった姿勢にしかみえない。

実際そうなんだろうな。

あれでは作品もたまったもんじゃない。