
おれはいつも決まった電車に乗る習慣がないので、その場あたりの車両に乗りこむ。
シルバーシートのちょい横につっ立ち、WMでジャズを聴きつつ、藤沢修平を読んでいると、後ろから割り込むようにばあさん(歳の頃は70中盤かな)がやってきて、そのシルバーシート前に陣取る。
なんだいこのばあさんは、と見ると、さも座りたそうなオーラが身体からでている。
ふと座っている連中に目をうつすと、男が3人、目を閉じて首をうなだれている。
こっちの齢は40代~50代といったところ。目を開ける雰囲気はみじんもない。
そのばあさんも別にそいつらを揺りおこして席を確保しようとするわけでもない(すればいいのに)。
こう着状態なわけだ。
おれは腹立たしくなって、そいつら全員を小突いて起こしてやりたい衝動がはたらいた。
でも行動に出るまでの勇気も怒りも足りなかった。
それにしてもこの3人の男、シルバーシートに堂々と座って居眠りを決め込むなんざ、一体どういう神経をしていやがるんだ。
自分が並んで勝ち取った席だから、誰からなにも文句を言われる筋合いはない。シルバーシートだろうがそんなもん知ったことか。
それに、後からのこのこやってきて席を譲ってもらおうなんて都合よすぎる。誰が目を開けてやるものか、と大方そんな了見だろう。
だいたいシルバーシートも一般席もない。
誰か身体の弱い人や子どもを抱えて困っている人がいれば、席を立つのがあたりまえだ。
駅にはエレベーターが常備され、人々はラクを享受するのが当然という意識になっている。
電車に乗ったら座るのが当たりまえだと思いこんでいる。
階段を使わず機械の力で上いったり下いったりしている。
始発駅ではドアが開いたとたん、どかどかと走って椅子とりゲームがはじまる(元気じゃねーか、笑)。
ゲームに負け、座れない奴はくやしさも見せずにさりげなく別の車両にうつったりしている。それもまたカッコワルイけどな。
そういう奴らはなにもんだとおもう。てめーのことしか考えてねーじゃねーか!
こう書いててもまた怒りがこみ上げてくる。
ああ、まだ一日がはじまったばかりなのに・・・
駅を降りて会社までの道すがらストラヴィンスキーの“春の祭典”を聴いた。
ワレリー・ゲルギエフとマリンスキー歌劇場による圧倒的なド迫力!
この演奏は版が違うのか聴きなれた音階と違う箇所がある。
この演奏、すごいですよ!生命力に満ち溢れきっている!
今までずっとブーレーズの旧盤ばかり聴いていたけど、ゲルギエフ盤がベルト1に躍りでた!
ガルルー!!