
あれ?とにわかに焦るが探すところなんかほとんどない。
あーこりゃ、会社に忘れちゃったな。今から戻るのはしんどいからまあいいか。
とそのまま帰った。
別段緊急の連絡とかが家以外から入る可能性は極めて少ないからそこは問題じゃない。
でももし会社じゃなく道とかでおっことしていて、誰かに悪用されるとそれはやっかいだからその不安だけはある。
仕方ないから今朝会社に行って鞄の中から赤いケイタイを見つけた時は、ちょっとほっとした。
緊急の連絡もなれけば、誰からもなにも入っていなかったし。
それと、今朝会社に向かうときにケイタイがないってのは、なんというかいつもは感じない自由があったね。
首輪から解放された飼い犬みたいなさ(笑)
だって、あれっていつどこでも連絡がついちゃうでしょう。
メールならまだしも電話だったら、なんで出ないんだ、みたいなことにあるし、その理由まで説明しなくちゃいけないなんて、めんどくさいったらないよ。
できればおれはケイタイを持ち歩きたくない人種なんだよね。
あいつは、つい一昔前にこの世に現れ、あっという間に世界中を席巻してしまったのだから、新種のインフルエンザウィルスより感染力が強い。
今はまたおれの手元に戻ってきやがった。
おそろしいやつだ。
■さて、今はシネコンで観たい映画がやっていない。
せっかく1000円で観られるチャンスなのに。
しかしなんとか探してキアヌ・リーブスの”フェイク・クライム”という映画を観ることにした。
まったくの予備知識なし。
冒頭からさえないヘンリー(リーブス)の日常がゆるい音楽とともにたんたんと進行する。
彼はいつのまにか銀行強盗の片棒を担がれて投獄されるし、妻には新たな恋人が出来たと言われ離縁させられる。
あっという間に年月が経ち、刑期を終えてシャバにでる。
そこでもう一人の重要な出演者である舞台女優が乗った車に魅かれる。ドーンって。
なんとも支離滅裂な展開に観ていて戸惑うが、どこかユニークでおもしろい。
神も悪魔も登場しない、特撮もなく、映画の舞台はアメリカ郊外のどちらかといえば貧しい地域だ。
どこを見てもぱっとしない。
でもこういうゆるいB級映画じみた作品ってけっこう好きなんだよね。
人間の反応がじっくり観察できるのだ。
こういう時、人はどういう反応をするのだろう、と見ていると国や地域によってかなり異なるのがわかる。
おれだったらこう言っちゃうだろうな、ってことろをヘンリーは違う反応をする。その違いがおもしろい。
たとえばヘンリーが服役している刑務所に奥さんがやってきて、すまなそうな顔をしながら「好きな人ができたの・・・」と言う。
ヘンリーは動揺するけど、さもなんでもないかのように言った「ああ、ぼくならぜんぜん平気だよ。君が幸せになるのならうれしいことだ」と。
おれならなんて言うかな、って考えながら見ていた。
でもあれだよね、別れ話を持ちだされるときって、相手の表情をぱっと見たときにわかるね。
ああ、これは別れ話をしにきたんだな、って。
だからそのセリフを聞く前にはすでに心の準備ができていて、ある程度冷静に応対できちゃうんだよね。
そして後で一人になった時にズーンって現実に押しつぶされたりする(笑)
でもヘンリーはずっと淡々と感情を露わにしない男なのだ。
こういうところは共感するのは難しいが、リーブスってそんな顔してませんか?
二枚目だけど、どこかすっとぼけているような、ぼーっとして何を考えているのかつかめない顔。
もちろん本人は知りませんよ。おれは知り合いでもなんでもないから本当はその逆かもしれませんからね^^;
で、映画の話からぜんぜん離れちゃったけど、まあ要するになかなか楽しめる作品だったということで、今回の〆とさせていただきたいとおもいます。
どなた様もご清聴のほど、ありがとうございました。
まだお外は雨がふっていて寒いようですからね、気をつけてかえって下さいよ。
寒いからってんで、酒ぇひっかけて、つい飲みすぎてその辺でひっくりかえったりしないよう、くれぐれもよろしくおねがいいたします。
ちゃんちゃん。