
これは確か彼の最後の作品であり、アメリカで作曲された。
作曲当時のエピソードでは、ある日ラフマニノフは霊感におそわれ、5週間もの間、朝から夜遅くまで、(ランチの1時間を除いて)この作曲に没頭していたという。
作品を創るには瞬発力が大切だ。霊感が消えないうちに必死になって書き写す。それはとても高い集中力と体力を要するたいへんな仕事だ。
その仕事の甲斐もありとても魅力的な音楽ができあがった。
最近この曲をやたらとよく聴く。
サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルによるシンガポールでのライヴ。
最近の彼等らしい高性能なジェット機に乗っているような完璧な演奏。
音楽のすべてに意味を持たせようとする姿勢があり、様々なシチュエーションで多彩な音楽風景が展開される。
でもそれが作為的というか不自然にも聴こえてしまうし、終楽章ラストの“たたみかけ”はものすごい迫力だけどやりすぎ感が否めない。
その次に聴いたのは、マリス・ヤンソンス指揮ウィーン・フィル定期演奏会でのシンフォニックダンス。
これは驚異的で素晴らしい演奏だった。
ウィーン・フィルのやわらかく濃厚な弦はヤンソンスがたまに見せる“突出したアクセント”をじつによく表現していた。
聴いていて、平常心だったおれの気持ちが躍動感に満ちてきた。情緒的な場面ではついほろりとなり、音楽にのめりこんでしまう。
1楽章中間部のオーボエとクラリネット、続いてサックスが登場するあのうつくしいシーンなんかはたまらないものがある。いいですよね、ここ。
そして、この曲を初演したフィラデルフィア管弦楽団とシャルル・デュトワによるCD。
これもとても素晴らしい演奏だ。
フランスの指揮者らしいあかるい表現が目立つが、歌いっぷりとダイナミックスは理想的。
録音もすばらしく、ディスクではこれがベスト。
昨夜は久しぶりに家でこのシンフォニックダンスやモーツァルトのヴァイオリンとヴィオラの協奏曲(ミドリさん、スキンヘッド)、ベートーヴェンのコリオラン(バーンスタイン、ウィーン・フィル)、第七交響曲(シャイー、ゲヴァントハウス)などを聴きながらルービーをじゃんじゃん飲みまくった。
こうなると止まらない。
もう明日(今日)のことなんてどうでもいいや!と開き直り深夜一人で盛大に盛りあがった。
酒は残っていて、いつものあのダルさはあるが、ストレスを発散したすっきり感は心地いいねー。
さて、今日もテキトーにやりますか(笑)