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■まあ年が明けたとたん物事が好転するなんてことはないわけなんだけども、社会が止まっているこの三が日だけは、新しい機運に心がうわずったりするのを認めないわけにはいかないね。

新天地へ引越しとかすると、これからの人生はきっといいことがあるに違いないと思ったりするけど、すぐに現実の壁にぶちあたって、やっぱりそう簡単には変わるもんじゃないな、と再確認するのが“落ち”だったりする。

正月はそれと似ているんだけど、それを知っててあえてこの三日間だけは夢を見ていてもいいんだよな。覚める夢と知っていて儚い夢を楽しむなんてのはなかなか粋なことだとおもうな。


なんだか妙な前置きになったけど、とりあえず今年初めの記事はウィーン・フィルのニュー・イヤー・コンサートにしよう。

指揮のマリス・ヤンソンスは二度目のニュー・イヤー登場かな。しかし今回の彼はカルロス・クライバー以来の充実を堪能した。

選曲もいわば“おいしいとこ取り”で、いやがおうにも盛り上がらないわけにはいかないエキサイティングな曲ばかりだ。

小澤さんのニュー・イヤーで有名になったヘルメスベルガーだっけ?の“悪魔の踊り”にはじまり“コペンハーゲン蒸気機関車のギャロップ””ペルシャ行進曲”“うわごと”“雷鳴と電光”そしてチャイコフスキーのバレエからワルツ。

このラインナップを見ただけでも期待は高まったのに、実際の演奏の素晴らしさは予想をはるかに上回った。

細かくは書かないけど、“蒸気機関車”の推進力はすごかった。あんなにうれしくなれる曲はそうあるもんじゃない。

ウィーン・フィルのサウンドは蒸気機関車をイメージさせる。

古きよきもの、強靭で確実なものを現代まで連綿と継承してきて、いまだに世界の楽壇の頂上にいる。

そんな彼らにとってこの曲はまさにドンピシャ。おれにとってはこの曲がいちばん素晴らしかった。

ヤンソンスはじつに上手い指揮者だ。

曲の構成をしっかりと熟知していて、どこでどうドライヴすればその曲が活きるかということをちゃんと分かっており、しかもそれを実行できる腕もある。

ヤンソンスの指揮でウィーンを聴けばまず外れはない。

今年の定期でも何回か振るだろうからそれを聴くのは今から待ち遠しい。




昨夜友達から言われたおれ自身の事はあたたかな自信になった。

なかなか自身について良いことは言われないからね、うれしかった、とても。


今年はもっと前を向いて歩いていきますか。以前のように。


なんだかんだで今年もよろしくお願いしますぜ。