
この衝撃は“ダンサーインザダーク”を視たときのものに似ている。
物語と演出がとても深く人間の内部に入り込み、普段は言わないであろう(特に日本人)タブーや真実に照明をあて、とことん描いてゆく。
普段、表層の安全圏でウソっぱちのような人生をのらりくらりと生きているおれにとっては“痛い”。でも人間、こういう”痛み”は必要なのだ。
そういう意味でも観てよかった作品だ。いやそんな“観てよかった”などと安易な表現は正確じゃない。なんて言えばいいのか・・・、多少二日酔いだから頭の回転はいつも以上に悪い・・・
ヨーロッパ映画のよき点として、冒頭から余計な説明はない。
観ているものはいきなりアフリカに連れて行かれ、主人公がそこで医師として奮闘している姿を見る。同時にアフリカの過酷な現実を突きつけられる。
しかしこの立派な主人公は北欧の自分の家では多くの問題を抱えている。子どもは学校でのいじめに苦しみ、夫婦仲は破局している。
それでもこの男は立派に生きていく。子どもにも奥さんにも真剣に向き合う。タフなエネルギーの持ち主でもある。
もうひとつの家族も彼等に絡んでくる。この家族も大きな問題を抱えている。
大人は子どもと真剣に目を合わせて、成長させようと、できる限りの行動をする。
いろんなシーンがフツウの映画のような逃げ道はないので、新しい視点を発見する興奮があるが、誰でも怒りうる現実感があるためしんどかったりする。
いやぁ、ほんとすばらしい映画ですよ。これは。
久しぶりに飯田橋のギンレイホールに行ったのだけど、すっかりキレイになっていておどろいた。
これならまた来たくなる。
学生の頃はあんまきれいな映画館じゃなかったんだよね。
でも今はここに映画愛を感じるし、上映作品も素晴らしいものが多くてグッド。
それともう一本“人生、ここにあり!”も最高な一本だった。
言いたいことはたくさんあるので、これはまた次回。