
この番組でのたけしさんはかなり積極的にゲストと対話をしてきているが、昨夜のコバケンさんとはさらに突っ込んで話していた。それだけコバケンさんとオーケストラに惹かれたという証だろう。
いつもは照れているせいか相手の目はあまり見ないで話すたけしさんもコバケンさんとはしっかり目を合わせている。興味深いということもあっただろうが、人間として近いもの、親しみやすさみたいなものを感じていたからじゃないかな。めずらしい光景だ。
それにしても「オーケストラがこれほどいいものとは思わなかった。追っかけになっちゃうかも」と、本当に感動している様子にはおれもうれしかった。
たけしさんの今後の映画にもなんかしらクラシックの影響が出るとおもしろいのだけど。
でも作風には合わないかもな。
この番組は世界中のアーティストと現場で芸術を語り、ときにはセッションもやったりする。おれもほとんど知らなかった世界がこれで知ることができるから、ほとんど欠かさずに見ている。
登場する人はその道にずっとかじりついて芸術や技術を追求し続けている人ばかりで、みんな自身の世界観をもっている。苦しい局面の連続だろうが、ほんとうにいきいきと楽しそうなのだ。
これを見ていつも考える。己の道とはなんなんだろうか、と。この番組に登場するような大業なことじゃなくても世の中にはいくらでもあるはず。おれも見つけていきたい。
それとコバケンさん。彼のコンサートは何回か行ったけど、魂の入った骨太な演奏をする。特に数年前に上野で聴いたスメタナの我が祖国全曲は感動的だった。
あの指揮棒、あれは不思議だ。棒というよりバトンに近いのか。
彼の目はもう音楽が好きでたまらない、目標は遠く、おそらく手の届かない領域だろうけど、それに半歩でも近づくことに必死になっている。
バカ丁寧とも言える楽員さんとのコミュニケーションも独自の味があっていい。あれほど腰が低いのに嫌味を感じさせないのだから凄い(笑)
そのうちサントリーホールでたけしさんを見かける日がくるかもしれない。
そうなるといい。