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■アメリカによるイラクへの軍事攻撃の正当性をめぐり、ホワイトハウスの嘘を暴くという実話を基にした野心作。

多くの人に観てもらいたい。アメリカという国の中枢機関の実態が垣間見ることができる。

政府の政策決定は、国民のためでなく、ましてや世界平和のためでもなんでもなく、政治家自身の保身のためだけにあるというのが実によくわかる。

これはアメリカに限ったことじゃない。日本でも同じことだ。

事実をひん曲げてでも国家の威信を堅持しようとする。

これで思いだすのが、大阪地検特捜部が村木さんを陥れたあの事件。

自分たちに都合の悪いことはウソ捏造し、隠蔽し、何でもない一般人に罪をなすりつける。

国(や特捜)はこういうことを涼しい顔をして平気でおこなう。

冷酷極まりない。それでも表舞台での発言は「みなさんの為です」と笑顔をふりまく。


二三日前に朝日新聞に載っていた中国の賄賂社会の記事に類似する。

正義感に満ちて教員になった男でも賄賂が当然のように横行する社会にずっと浸っていれば、目的が“金”に変貌していくという記事だった。

政治家にもこの構図がすっぽりあてはまる。

己の権力を保持し続けるために政治家をやる。平然とウソでウソを塗り固める。それに対して心が痛まないし、なんの反省もしない。


アメリカはよく政府を標的とした映画を発表するが、ここに日本にはない健全さが伺える。

日本でも先の大震災と原発事故をめぐっての政府によるウソ報道を標的にしたものを撮られないだろうか。

「ただちに人体に影響がでる値じゃありません」を何度となく繰り返し強調した枝野の大罪。

あれを観るたびにおれの疑いと不安はどんどん増してき、ジュゴンのようなあの顔を見るのもウンザリだった。

このTV映像をふんだんに使い。実際の現場でのとんでもない事態の映像を盛り込む。

直接名指しで上層部を批判をするというはこの国のメディアではタブーなのか、政府の圧力が製作者側にすでに回っているのか。


そういえば、この「フェア・ゲーム」の宣伝も極力小さいようにおもえた。

たまたまおれが目にしなかったからかもしれないが、もしかしたら日本政府がアメリカを批判した映画を極力観ないように仕向けているのか。

サスペンス映画としても存分に楽しめる優れた作品でもあるのに、なんだかこそっと公開して気がついたらもう終わっていた、なんてことになりそうだ。


みんなこの映画を観て国家とはこういうものだと勉強してもらいたい。

ショーン・ペンはこういう政治的映画はハマリ役でさすがの演技だった。