イメージ 1

■これは東京メトロの国会議事堂駅の壁面。
まるでSF映画のセットのようで、写しようによっては良い撮影スポットになるとおもう。工事途中だからこんな骨々としているのか、ずっとこのままでもいい。
都内を散策しているといろんな画に遭遇するからおもしろい。

しかし東京の街はきれいになりすぎている。
昔の風情が残る地区は再開発という名の下できれいな街に生まれ変わるが、心地いいようで、薄味になってしまったという寂しさも同時に感じる。

どこかボロがあった方がおれとしては落ち着く。完全な人間でないからか、完璧に整った空間というのは居心地が悪いものだ。
真新しい高層商業ビル内にいると、自分もそれに同化している心地よさと、やはりおれはここにそぐわないな、という違和感を感じている。

そうはいっても、きれいであっても昔から存在する場所には愛着がある。
先週行った神宮外苑のイチョウはまた色づいていなかったから人はまばらで、返ってそれが良かった。
これが黄色一色で染まる時期ともなると、人でごった返して、落ち着いてベンチで本など読める状況ではなくなる。
ほんとうなら黄色い世界を味わいたいものだが、この空いている時期の方が断然いい。


最近読んでいる本といえば、ドストエフスキー“地下室の手記”が終わり、村上春樹さんの短編と村上龍さん、中島義道さんを読んでいる。
ドストエフスキーの世界は、落ちぶれて泥水のような生活苦を強いられている人でも、実にエネルギッシュな人々が登場し、そこが読んでいるおれにもバイタリティーを与えるが、村上さんの世界はとても洗練されたクールな人物が描かれている。感情の爆発といった場面は少ないが、じっくりと普遍的なメッセージを送り込んでくる。J・S・バッハの音楽のようにとも言える。

それに村上春樹さんの文章はとても丁寧なもので、読んでいるこちらもモノゴトを整理しながら読むことになる。読書をしながら頭の中の整理ができるという文章なため、疲れたときなどに読みたくなるのだ。

丁寧な文章と言えば小川洋子さんのものもそうで、実にきちんと、そして分かりやすく書かれている。しかしときとして堅苦っるしい印象をもつこともあるが。


どうも本の話題だと真面目な書きっぷりになってしまう(笑)


■さて映画、来月のNHKの映画はなかなかのラインナップだ。タルコフスキーの“サクリファイス”、スコットの“ブレードランナー”それに“エル・スール”“切腹”“羅生門”など。期待していい作品ばかりだ。

昨日たまたま観た“ダイ・ハード4.0”は、1時間観ただけでやめてしまった。
アクションはものすごいのだけど、ただそれだけ。内容が薄すぎ。この先観てもどうせ読めるし、解決する様を見てもなと。この映画は第一作が傑作だっただけに後味悪い。
ただ、初っ端からスッとメインストーリーに入るのはいい。観るものを日常から切り離し、映画の世界にどっぷりと浸してくれるからね。


さて、今週もたんたんと生きていくか!