■これは痛くて怖い映画でしたねー

おれ怖いやつ、苦手なんだよね・・・と言ってもホラーではないからヘーキだったが。

しかし完成度が高く、終始画面に引きつけられっぱなしの素晴らしい作品でした。


まるで悪夢をずっと見続けていたような、そんな感覚がつづいた。

ナタリー・ポートマン演じるニナの不安に満ちた表情と息づかいの効果は絶大。

観る者に常に不安を抱かせることに成功している。

この役で彼女はオスカーを獲得して当たり前で、最高の演技をみせている。

これだけすごい役がこなせるとなると今後何個もオスカーを獲得することだろう。他の女優さんにとっては相当な脅威になるはずだ。

それに脇のキャラクターもどれもがいい。観ていてしんどくなるくらい濃厚なキャラクター達。

まず母親が強烈。

彼女は屈折したシングルマザー。

娘のニナを絶対的管理下に置くのは、愛情というよりは憎悪や嫉妬からであって、こういう図は日常でもあることであり、それだけにズシンと響きます。

そしてライバルのリリーの存在もいい。

ニナとは正反対の世間慣れした現代的で色っぽい女性。

いやリリーはライバルというには生易しい、ニナの敵だ。

でも時にはニナの心を開花させる友達でもあるのだが・・・

単純にはいかない複雑な人間模様が錯綜する。

映画はこうでなくっちゃいけない。


もちろんヴァン・サンカッセルもいいですよ。


性に対してもかなりオープンに描いており、観ている人の感覚を刺激する。

15歳以上が観賞可となっているけど、かなり激しいカラミがあるから、この規制はゆるいのではと個人的におもう。


特に女性にとってはたまらなくおもしろい作品だろう。