
有名な高架線下のカーチェイスシーン以外はまったく忘れていた。
忘れていてよかった。またはじめから楽しめるからね。
それにしてもすごい執念の作品だ。
監督ウィリアム・フリードキンはこんな泥んこみたいな粘り強い映像をよく撮りきったものだ。
現代の視点からするとすべてが現場での手作りで野生的だ(特殊撮影はない)。
それに物語や演出に余計な装飾がいっさいない。
ただひたすら追う者と追われる者を撮るのみ。
セリフはいたって少ないし、感傷めいたセリフはない(現実は感傷的な言葉はそうそうないものだし、その方がリアリティがあっていいものだ)。
すぐ号泣し、叫びちらす邦画の予告編がしらけきって見えた。
いつも言うことだけど、邦画のああいうシーンは感情移入しない。現実からかけ離れているからなのか、簡単に感情を出してしまうことに素直さよりも未熟さを感じてしまうからなのか、どうもいただけない。
この映画はジーン・ハックマンの映画だ。
彼の存在なくして『フレンチ・コネクション』はありえない。
彼のいきいきした演技を観ているだけで楽しくなりニヤニヤしてしまった。
いかにも陽気で芯が強いアメリカの男そのものだ。
コネクションという言葉には麻薬の密売組織という意味もあるから『フレンチ・コネクション』とは文字どおりフランスの麻薬密売組織のことで、それをとっつかまえるアメリカ刑事物語の題名なのだと、今更ながら知った。
こういう素晴らしい映画を劇場で観られる”午前10時の映画祭”は、今後もずっと続けていくべきだ!
映画は映画館で観なければ本当に伝わらないのだから。
■昨夜は深酒した。
かみさんが眠ってしまった開放感からか、音楽聴きながら家にあるルービーぜんぶ飲んでしまい。
それでも物足りなくてコンビニまで買いにいこうか迷ったが、深夜でメンドーだからやめて、ウイスキー飲んで、これも少なかったからすぐに空いてしまい、その後日本酒にして、これも飲んでしまい、仕方無しにウオッカの瓶に手をのばした。
グラスに氷でロックにして飲むとこれまた甘くて美味い。
今朝、眠気は多少あるけど、二日酔いになっていない。