■劇場では『アジャストメント』と『アンノウン』、TVでは『ある子供』を観た。


『ブラック・スワン』にしようかとおもったけどまだ人気があるようで混んでいる。

さらにわざとらしいTVCMを観たらイヤになった(観た人をとっつかまえてマイクを向け、興奮口調でおもしろさをひけらかすこの手法は作品の品を下げるだけだ)。

だからもう少しほとぼりが冷めたら観るとしよう。



『アンノウン』はおもしろかった。

舞台がベルリンだというのもいい。

ちょっと出来すぎだろう、と苦笑する場面もあったが、エンターテイメントとしての楽しさは十分。

アクションは多少派手すぎて疲れたが、いまの映画はあれくらい求められるのだろう。
いや、カーアクションはいただけなかった。

自分たちさえ助かれば通行人が死のうが気にしないというかなり乱暴なシーンがあった。
映画としてあれはよくない。

しかしリーアム・ニーソンをはじめとする主要人物は魅力的に描かれていてこれもいい。



『アジャストメント』はそこそこ楽しめた。

マット・デイモンはついジミー大西を連想しちゃっていたけど、最近はその呪縛から逃れられるようになった(どうでもいいことだが)。

なんだかんだ言ってもこれは恋愛映画なんだな、というのが最後の方でようやく解る。解ったらなんだか物足りない感じがした。

それと“調査員”という天使達がでてくるが、完全な存在じゃないのが笑える(そういうキャラクターもめずらしく好感がもてた)。

天使のくせに妙に人間っぽい。

イージーミスをよく起こすし、その度に「なんなんだそれ」って一人でつっこみを入れていた。

でもまあ、おもしろいのはおもしろかった。



『ある子供』は不思議な映画。

不思議というかかなり現実的でまるでドキュメンタリーを観ているようだった。

でもドキュメンタリーでないのは俳優がカメラを観ていないからドキュメンタリーじゃないと分かるようなもので、こういう映画はめずらしいね。

それにストーリーも映画的展開がない。

実によくある生活上での緊張だからか、それが反対に普通の映画よりインパクトが強いのだ。

ブリュノとソニアを演じた役者はすばらしかった。

これは数年前のカンヌ最高賞をとった秀作らしいけど、それほどでもなかったかな。



■それともうひとつ。

電車を待つとき、ほとんどの人が行列をかたくなに守っている、というか守りすぎていて融通というものが利かない。

今朝もホームのベンチに座って本を読んでいると、みんなちゃんと二列でまっすぐに並んで電車を待っている。

それがおれの前まで来ても列が一直性に乱れないものだから人が通るスペースがなくなってしまうことになった。

それでも最後尾のリーマンは脇にそれようとはしない。

当然人が通れなくなり渋滞になる。

ベンチにいたおれが足を横にそらせて通行スペースをつくろうとしたが渋滞は緩和しない。

それほどまでして列を守ることに拘るこのリーマン連中の機転の利かなさ(というか通行の邪魔になっているのだから正常な人間なら脇にそれる)はどうしたものか。

彼らが如何になんにも考えていないか、如何になにも行動できないか、わかるでしょう?

こういうのを見ると“ニッポンはダイジョウブなのか?”と心配になる。

そんでみんなケータイ大好きだから頭をたれ背を丸めてケータイの画面をじっと見つめている。
外国のみなさん、これはなかなかおもしろい風景ですぞ。LOOK!LOOK!



ちなみにおれは電車の列には並ばない。

列と列の間の空いているスペースにいて、列車が来るといちばん最後に乗る。

混んでいて乗れなければ次の列車に乗る。その次も混んでいたら待つ、空いているヤツが来るまで待つ。

来なければ、仕方がないので混んでいるヤツに乗る。

なんだ結局それに乗るんじゃないか、という締まらないオチでした。


ではまた来週。