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■ひんやりとした冷たい空気が全編に漂う。

パリ市内と郊外での撮影はちょうど初冬だったようだし、背景に音楽がまったくないからよけいにそういったリアル感が増してくる。

冒頭シーンからショッキングでこわい。

カトリーヌ・ドヌープ(ヒロイン)が見た夢は観客には夢と知らされない。

彼女の隠された性への渇望がグロテスクな形となって夢へとあらわれ、それがじわじわと彼女の現実生活へとってかわる。

ブニュエルは、性をめぐる人間の暗部に鋭くはいりこんでゆく。

人間の本質をあくまで追求しようとする気合は凄まじく、その貪欲さにうならされた。

こういう映画を見た後の余韻は深い。いつまでもその映像が消えないで、気持ちんなかでなんども反芻する。

高校の頃にみたブニュエル監督『アンダルシアの犬』のショッキングな映像は今でも残っている。

あれから観ていないのはよくない。また観るか。そういってもなかなか観ないんだよね、実際は。


毎度のことながら、本編前にやる邦画の宣伝をみたけど、うるさいね、今の邦画は。

死ぬとか生きるとか、そういうテーマでやるのはわかるけど、単純で大袈裟。

あんな安っぽい描き方じゃ心の底まで響かないし、なんにも残らない。テレビドラマで十分だって。

ま、それも全部(の邦画)じゃないけどさ。


■仕事柄街の飲食店によく出入りをする。

震災の影響は深刻。客足は遠のき、売り上げも激減。

なかには「これではやっていけない」と、店を閉めざるをえない状況だという。

「あと一年は辛抱」だと言っていたが、それまでもつのか?一年で回復してくるのか?

暗澹たる想いが、こっちもよくわかる。


地震による直接の被害はなんにもない地区でも、震災は黒い影を落としている。

余震がしばらく続くのはわかる。原発もなんだかよく分からないが危険な状況を脱するにはまだまだ先みたいだ。

でもこの妙な自粛ムードから早いとこ抜けて使うべき金をじゃんじゃん使わないともっとまずい状況になるのはみなさん承知の事実。

これでは「本当のどん底はこれからでした」なんてことにならなりかねない。


■チャンネルを民放にすると相変わらずのバラエティーのくだらなさは変わっていない。

この際なんだからもうちょっと変わってくんねーかな、とおもう。

全部が全部ではない(好きなバラエティーもあるしゃべくり7はたまに見ている)

観客のわざとらしい「おー!」「えー!」「わー!」とかいう声は効果音なのか、ほんとにその会場の人達がスタッフの指示で言っているのか分からないが、どっちにしてもわざとらしいったらない。

雛壇タレント達の真剣そうな表情もインチキくさくていやんなる。

どうせそんな風におもってないでしょ、ってのがみえみえだもの(これも全てではないが)