■名門フィラデルフィア管弦楽団が経営破綻をしたと今朝の新聞が伝えていて、これには少なからずショックをうけた。

クラシック界は、慢性的CD販売不振や世界経済不況による企業後援の激減で、深刻な経営状況だということはもう以前から言われている。

大金持ちや大企業の支援なしにはアメリカのメジャーオーケストラの成立はありえない。


お金の使れ方として、芸術はいつも二番煎じの苦い扱いをうけてきた。

人間の生活にとって必要なことはまずは衣食住。余裕がない世の中だと金のかかる芸術はすぐさま存続危機の岐路にたたされる。

でもそれはまったく違う。人々の健全なる精神には芸術がなによりも必要なのだ。


現在は大きなひとつの変革期に差しかかっている。

あらゆる分野で世界の構造が変わるような。

オーケストラ存在そのものも今のようにはいかなくなるだろう。



戦争には断じて反対なのだが、ここ70年ほど世界中を巻きこむ紛争はない。

テロなどの内部戦争にとってかわっているが地上を焼け野原にし、人々の生活をゼロにしてしまうような事態には至っていない。


そんな大リセットがなくとも世の中はどんどん変革している。

しまいには人間どんな世界に住んでいて、どんな精神をもって生きているのだろう、とおもう。

これはまったく予想つかない。



■さて、新宿末広亭はじつにノスタルジックな空間で、そのなかで流れている時間は外とはまったく異なり、ゆっくりと上質なものだった。

芸というのはこういうものか。

話芸はもちろん、踊りもよかった。それまで「踊りなんて・・・」と高をくくっていたけど、あやまるしかない、踊りはとてもすばらしい芸だ。

特にうめ吉さんの優雅さに感心しっぱなしだった。

久々に腹の底から笑った。そして、ここんとこぜんぜん笑っていなかった自分に気がついた。

ある噺家が言っていた。寄席は健康にいい所です。おもしろかったら思いっきり笑って免疫力があがる、つまらなかったら居眠りも出来て睡眠不足も解消できる、と。


平日昼間に友達と行ったせいか、客入にはゆとりがあった(客席には落語通でもある山田洋二監督の姿もあった)


■それにひきかえ、なぜディズニーランドがあれほどの人気があるのがわからない。

小さい子どもが喜ぶのならわかるが、おっきななりをした大人までもが夢中になっているのがどうしてもわからない。

なにがそれほど熱狂させるのか。これのどこがそんなに楽しいのか。

距離をおいて客観的に考えてもわからない。

幸いもうおれはここに行かなくてもいいと、家族の了解をもらっている。

去年の春で最後。

そんときは子どもが楽しそうにしているのを見るのは嬉しかったけど、あとは苦痛と理不尽な想いが交差していただけ。

そもそも人ごみが大の苦手。どこでも行列しないと乗れない食えない。ばかげている。

気にいった映画を観にいくんでも、混んでいたら入らない。 “空いている”ということが自分にとっては第一条件なのだ。

でもいくら空いていてもディズニーランドには絶対に行かない。


こういうところは子どもだけでいいんじゃないかね。

大人まで取りこもうとはカネ儲け至上主義もいいところでね。取りこまれる大人も大人だが。

しかし子どもだけだとしてもすべてが高額。割引ったってたいした額じゃない。

あんなところに行かんでいいよ、とウチの子どもに言っているけど、彼らは大きくなったら行くのだろう。


■高いといえば、最近の祭りとかの出店もそうだ。

どれもこれも高すぎて子どもの少ない小遣いじゃとても楽しめない。

昔は子どもの小遣いだけで縁日は楽しめたものだった。

子どもにやさしくないね、最近の祭りは。

もの欲しそうな目で出店を見ているよその子を見かるけど、あれはかわいそうだ。