■この時期、朝と夜はぐっと寒くなってきますね。

近頃はダチコーと外で飲む機会が多いから、もうダウンジャケットを着込んで出勤している(そういや温かい店内で飲んでないなー)。

陽が沈むと風もでてきて、体感温度はさらに寒い。ダウンぐらい着ていないとやってられない。

でも街にはこんな厳冬っぽい服装のヤツなんかはいない。

おれ自身は日本人らしく“周囲がどうのこうの”っていう意識がうすく、あまり気にしない性質。

いや、実は自分の中の日本人を強く意識しているけど、抵抗しているにすぎないのかもな。

まあいずれにせよ、自分に快適な格好がいちばんいいと思っている。

まさかグレン・グールドのように夏でもコートにマフラー、手袋っていう奇異な格好をするわけではない(必要とあればそうすることにさほど躊躇しないけれど)。


最近は立ち飲み屋なるものをよく見かける。

駅前の繁華街には新しい立ち飲み屋が乱立し、互いにしのぎを削っている。

これもデフレ社会のひとつの現象だろう。

でも安いからといってお得というわけではまったくない。

それなりの品を、見合った価格設定にしているにすぎないのだから。

でもあれだね、こういうものばかりに接していると気持ちが貧しくなってくるというか、やせ細っていきやしないか。

それは、外飲みも同じようなものだけどさ。

外はいいよ。なにより開放的なのがいい。

空に浮かんだお月さんを見ながら、好きな話を周囲に気兼ねなくできるんだから。

イカかじってビール飲んで1時間程度話して、「じゃあな」って別れる。

ヤロウ同士なんざ、こんな風にカンタンでいいもんだ。


■朝日新聞のコラムにおもしろい記事があった。

女性同士の会話はお互いの話を真剣に聞すぎる。それに対する答えもちゃんとしているし、周囲の同調も必然だから、お互いが疲れてくる。あまりオススメできない。

一方、男だけ五人で飲んで話している場合、そのうち二人は話を聞いていない。

そのテキトーさがいいバランスを保てて良いというのだ。

これ、わかるねー。

ちまたでは女子会なるものが旺盛だけど、あれはどうなんだろう?とおもうもの。

一見、楽しそうにワイワイやっているけど、気持ちんなかじゃ「んだこれ、めんどくせーな」なんて嫌々参加している人、けっこういるんじゃないか。

女の人同士はなにかと大変だよ。

男はここ直球。相手に合わせてうなずいたりなんかしない。

「その話つまんねーよ」とか「そりゃ、お前が悪いんだ、アホ」とか思ったことそのまま言うからね。

でも痛烈じゃない。そこはわきまえている。

笑いながら、相手のことを気遣いながら言うから、言われた方も笑って受けとる。

それに5年ぶりに会っても、つい昨日も会ったかのような“なんでもなさ”。

要するに男はテキトーな生き物なんだよね。

だから楽チン。


■オレがよく行く外飲み場に、一人で缶ビールを飲んでいる女性を見かけるんだ。

後ろ姿しか見たことないけど、歳は三十過ぎくらいかね。

タバコを吸っているおじさん連中に混じって、悠然とビールを飲んでいる。

このエリアは他人に干渉しない雰囲気があるんだ。

それぞれめいめいに物思いに耽って缶コーヒーを飲んだり、タバコを吸いながらケイタイをいじったりしている。

街んなかにひっそりと存在しているデッドスポット。

だからこの女性が一人で飲んでいても、まったく不思議じゃない。

でもそれをやれる人とやれない人がいる。

この、オレらオッサン連中に溶け込んで堂々と飲んでいる女性。

なかなかたいしたものだ。

ああいう人はいいね。



じゃんじゃん