イメージ 1

■トム・クルーズの最新映画を観たんだけど、これは超都合のいい映画だったな。

ヒーローとヒロインがどうやって危機を脱するのか!?という見せ場(言ってしまえば面倒なところ)をすべて“クスリ”で眠らせて、すっとばしてしてしまう。

最後もあれだけ超人無敵のヒーローがあっさり敵に撃たれて弱っちくもヒロインに助けられるという、「なんなんじゃこの展開は??!!」。


だいたいの映画のCMは巧みにつくられている。

ストーリーをダイジェストで効果的に見せ(ほとんど見せる場合も少なくない)、当たり前だけど観客に大きな期待をもたせるようにつくる。

この『ナイト&ディ』のCMも良かった。

けど、本編はダイジェスト版の単なる延長的作品。

要は“いいとこ取り”なだけなのだ。

それでもこの映画はおもしろかった。

ストーリーの深さやキャラクターへの共感度は浅いけど、娯楽活劇という映画の原点というべき視線で観れば、おもしろく仕上がっている。

ただ、笑わせる場面については、甘い。

もっとおもしろくできそうなのに・・と惜しくもあった。


■最近の洋画と邦画の大きな違い。

邦画は主人公の回想シーンやフラッシュを多用して、きちんと(または過剰に)明確に説明しようとする。

これはこれで分かりやすいけど、時間があっちこっちに移動するから、観ている方は落ち着かない。

それに、回想シーンを使う(頼る)ということは、現在時間での説明を省くという、安易さへの逃げでもある。

多くの海外作品は、作品の時間は順にすすむ。あっちゃこっちゃいったりしない。

脚本家と監督のテクニックで観客に主人公の過去を暗示(提示)させたりする。

余計な説明はなくとも観客はちょっとした主人公の仕草や小道具などで、その境遇を察知する。


小林聡美さんの「めがね」という映画も最近観たけど、邦画はあれくらいあっさりしていてもいい。

くどい解説はいらない。



■それと、中国の反日デモ。この様子をTVで見ていてイヤだった。

デモをするのは彼らの自由。どこかの仕掛け人が仕掛けた出来事。

その仕掛けにうまくのせられた若き中国人。

彼らの思考(思想)は中国という国家に操られてきたんだし、社会の不満があるんだかなんだか知らんけど、そんなことはどうでもいい。

勝手に騒いでいればいい。

さほど気にならない(むろん被害に遭った日本企業の方々はとんだ災難に巻き込まれ大変なことだろうことは承知している!!)


問題は、デモ行進をしている若い彼ら、彼女らの顔つき、その行動。

TVで放送していたが、みんなデモ行進をしながらその風景を携帯やデジタルカメラで撮る。

ある人は笑いながら。和気あいあいと。

外国に抗議をしているという緊迫感はない。

そしてその映像を友達やネットになかば自慢気に、なかば誇張して流す。

あの笑いながらのシュプレヒコールや、ゆるい仲間うちの行進、それにワイワイと車を倒したりして、すべてが中途半端な行動で、見ていられない。

やるならもっと本気でやれ!というのも変だけど、あんなんではやらないでいいんじゃないのか。

彼らは本気で日本に対して怒っているのか?あれはデモ行進といえるのか?単に暇をもてあました連中のお祭り騒ぎでないのか?

どうせやるなら中国共産党がぶっ倒れるまでやってもらいたいっての。


でもあのヤワなデモ行進が拡大すると、それはそれで怖いね。

それほど大きな思想(強い意志、自らの考え)もなく、ただただ流れていく集団だから、いったん間違った方向に流れても、誰も止められないような底の見えない不気味さがある。