
というのは、死んだ妹がいきなり呼びかけるからではなく、生きている人間のウソを剥いだ本性というものが、とてもこわい。
赤、それも真っ赤な室内壁を基調とした画は、西洋画のような気品と美しさがあるうえに、ショッキングなこの作品にとてもマッチしている。
いつもながらベルイマン監督の徹底した人間追及はすごい。
あまりに本質を描きすぎていて、他の映画が霞んでしまう。
細かな俳優の表現にアップを多用したり、場面の切替に赤い間奏をいれるなど、貪欲な実験をしているようだ。
映画に実験的要素は不可欠だとおもう。
■話は代わって
銀座にいったついでに数寄屋橋のHMVによってみたら、店をたたんでいた。
渋谷店が閉店したニュースは知っていたけど、まさか銀座店までもが、とはおもわなかった。びっくりした。
近頃はCDがますます売れないらしい。
全盛期の半分だか判らないけど、CDを買うという行為をおれも以前ほどしなくなっている。
前は、月に使えるお金の1/3をCDにあてていて、店内にきれいに並べられたCDを懸命にながめ、厳選するのが毎月の楽しみだった。
でもいつのまにかそれをしなくなった。
欲しい演奏のほとんどがそろってきた、というのと新譜(録音年代が古いものでも)に気持ちが惹かれるのが出てこなくなった、という理由からだ。
それでも渋谷に行けば必ずタワーに顔をだし、だいたい購入するのだが。
■このまえ、audio-technicaのヘッドホンを買った。
屋外で音楽を聴くのに今のインナー式ヘッドホンに不満を感じるようになった。
迫力に欠けるし、耳にうっとうしさを感じるのだ。
家電屋さんで視聴して、持ち運びがいいのと聴こえの良さからATH-FC700のホワイトにした。
これはかなりいい!
外にいても交響曲がしっかりと満足に聴こえる。
ただ、歩いているときや電車の中ではこれは使わない。危ないし、そこまでして音楽を聴こうとはおもわない。
会社帰り、公園や空いている駅のホームで、ノートやルービー片手に聴いている。
すっかり良き友ができてしまい、これで満足するようになってしまった。
でも、ここはちょっとマズイかなとおもっている。
よけいに人と接しなくなってしまう。
独り飲みに物足りなさを感じなくなってきている。
下手したら、誰かと飲むより本や音楽と共に独りで飲んでいる方がおれは好きなのでは?と思いあたってしまう。
それは、なんだかいけないことのようなバツの悪さもある。
そういえば、会社帰りに同僚達と居酒屋の暖簾をくぐる、ということを何年もやっていない。
(それでも歓送迎会は行って、それなりに楽しむのだが)。
たまには、みんなに付き合うのもいいかもしれないな。
社会人の実態を知らないことには、いい脚本なんか書けるわけがないし。
取材・シナリオハンティングという観点で、いっちょ会社の連中と飲みに行ってみようか!
サラリーマンの実態を垣間見られて、いろいろなアイデアに繋がるかもしれない。
って、これじゃ昆虫の観察日記と変わらないわな(笑)
じゃんじゃん