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■だいぶ復活したけど、ここんとこしばらく酒が飲めなかった。

正確にいうと、飲めないというより、飲んでもあっというまにクラクラする。つぶれる。

しょんべんの出もわるい。

こりゃなんかおかしいな、と。

だから、外で飲むのをためらうようになって、家でおとなしく飲んでいた。

家だといくらつぶれてもいいからね。

それでも少しでも飲みすぎると、翌日の二日酔いはひどいことになった。


そんななかで、向田邦子さんのエッセイと小説にであった。

ぶらりと本屋をうろついていたら“向田邦子”の文字にたちどまった。

有名な脚本家さんでシナリオ学校でもよく名前を耳にしたけど、実際に作品に接したことはなかった。

そしてなんとなく読みはじめた。

まさに、救世主だった。

読んでいると、とても落ち着いた気持ちになれるし、少しずつ力がついてくる。

毎日、向田さんの本を読むのがいちばんの“したいこと”になった。


向田さんの世間を見る目は暖かい。そしてものすごく鋭くて、平等だ。

どんなことでも客観的にとらえる。

それは、例え悪いことや気に入らないことが起こっても、物事の1つの現象として、「ああ、そういうこともあるんだ」と、さして腹が立たないかのよう。

こういう姿勢はとても大切だとおもう。

さらに、モノゴトをちゃんとしっかり見られる余裕にもつながる。

さすがだ。

こういう姿勢からああいうエッセイや小説が生まれたんだな。


小説『あ、うん』も濃厚なキャラクター達が予想も上回るたちまわりを見せる。

驚きと痛快さを味わいながら、なかなか人生むずかしいものだな、と思ったりしている。

今日も、鞄の中には向田邦子さんの本、二冊がはいっている。



■さて、とかく世論というのはひとつの方向にむいてしまうもので。

今の政府について聞こえてくる声は、メディアも大衆もこぞって非難の一色。

確かにそこには非難されるべき事柄があるけど、そうでない部分もある。でもそれは表にでない。

いずれにせよ、ひとつの方向にためらいもなく突き進む世論というものは、おそろしいものだとおもう。

口からでる声は「あいつの発言がよくない。この混乱をどうしてくれる。あんなのは交代させろ」と、高々だ。

こういうふうに、みんなで寄ってたかって非難するのはカンタンなことだし、ある意味、気持ちがいいことなのだ。

(まあ、セイジカはどうやったって非難される立場なのだけど)

そして、そこんなかでは個人の思考というものは停止してしまう、ような印象をうける。

こここそが世論(または大衆)の落とし穴。


新聞もあれでちゃんと報道をしているのだろうか。新聞までもが一方に寄っている。多角的で広域的な検証をしているようには見えない。

あぶない、あぶない。

でもこれは、いつものニッポンの風景だ。



・・ってだらだら書いていたらいきなり首相辞任表明のニュース!

まあこの結果は仕方ないにしろ、この先のこの国の政治はどうなるのやら。

シャッフルしているように見える。

なにかいい手はないものか。