
カラッカラに乾燥した街中で繰り広げられる一瞬も気を休むことのゆるされない壮絶なフィールドへ。
この作品は、なにかを強く訴えかけようという押しつけがましいところはなく、むしろ淡々と現場でおこりうる“事実”を見せているだけのような、冷静な目をもっている。
撮り方も、固定ではなく手でもっての撮影が多い。そのため臨場感はすごいが、画面のゆれは疲れる。それも監督の狙いかもしれないが。
これを撮りきった手腕はすごい。気迫が画面全体にみなぎっている。
史上初の女性アカデミー受賞監督として注目されたキャスリン・ビグローだけど、女性だからとかそういう次元はどうでもいい。
作品はとにかくすごい。
これをバクダッッドの人が観たらどんな感想をもつだろうか?
アメリカ映画が描く日本の描写にはがっかりさせられることが多い。
それは自国目線になりすぎて、都合がよく描かれてしまうから、他国の人から観たら「おいおい、ちょっとまてよ」って映る。
それと事実と反する内容になって「いまどきそんな日本人いないって。中国と韓国が混ざっていないか?」という妙な描写になる。
他国を描くことはこういうところに気をつけなければならない。
とてもすごい作品だけど、バクダッドから見たらどんなん?というのが気になる。
でもまあ、タフな男達だよな。
バーボンを瓶ごとそのまま飲んで、遊びとも本気ともわからない殴り合いをして、翌日は二日酔いもなく、フィールドで生死の境を歩くのだから。
そうそう、こういう人間関係もおもしろかった。
決して仲が良いというのではないが(むしろ憎しみあっている)、どこかで尊敬しあっている部分があることを自身で否めない。そういうことろもよかった。
会社帰りに観る映画、最高だね。
平日なのに充実した気持ちになれるもの。今年は本気で映画を観よう!
ジャンジャン