
日本の現代モノのドラマで、これほど見応えのある、骨のあるホンモノの作品ができたことがすごいとおもう。
臨場感をかもし出すためのカメラの撮り方も功をそうしている。
明日は第3回目(全6回)で、いよいよストーリーの核に入っていく。
たのしみだ。
それと、同じく国営放送で29日からはじまるドラマ「坂の上の雲」も見る予定。
期待がもてるイントロダクションだった。
■今朝は時間があったので書店をぶらぶら。
「音楽の聴き方」と「キネマ旬報(12月号)」を勢いで買った。これはいま必要な本に決まっていると確信。
キネマ旬報は、
“アメリカ映画を見なくなったすべての映画ファンへ”という見出しで、なかなかおもしろいことが書かれている。
観る側の意識が幼稚化してきた現状、それを受けて作り手としての方向性。
これはお互いが影響しあって現状がある。
なぜこんな子どもだましみたいな映画がヒットするのか?
それで観客が満足していることは作り手と受け手の双方の問題だとおもっている。
どんどん映画は廃れてしまう。ドラマとて同じこと。
どうにか改善したいと自分自身はずっとおもっていて、それを意識して書いている。今後もこの姿勢は変えたくない。
■それと、ムーティ
リッカルド・ムーティの指揮するシューベルトの交響曲第八番(ハ長調)はとてもすばらしい。
彼はこの曲を十八番にしているらしく、ウィーン・フィル定期やPMFでも取りあげており、感動的な名演を聴かせてくれた。魂がこもっていてとても好きな演奏だ。
今年5月はベルリン・フィルハーモニー管弦楽団との久しぶりの競演で、地元イタリア・ナポリの美しいサン・カルロ劇場でのコンサートだった。
それをBSで放送していた。
ウィーン・フィルでやったように終始感情がこもった劇的な演奏かとおもいきや、そうではなかった。
“静”を基調としていて、そこから曲を構成するといったふうなスタイル。
意外だった。
相手が高機能なベルリン・フィルだからこうした試みにしたのか?
特に第一楽章ではオケが少しでも鳴りすぎそうになると左手で即座に制する。
こんなに静かで、しかも緊張感ある演奏はそれまで聴いたことがない。おもしろい!
おもしろい解釈であるし、ムーティは新しいシューベルト象を打ちだしている。
緊張感ははじめっからラストまで高い。帝王のような指揮ぶりで颯爽と振る。
ムーティのことだから、終楽章のあの低弦軍のドー!ドー!ドー!ドー!・・にむかってストーリーを築いていることは分かっていた(それまでも幾多のおもしろいドラマを見せていたが!)
分かっていても、ティンパニの強打から開始させるその箇所の充実さにはおどろいた。
音楽監督のサイモン・ラトルとでは出ない音なのではないだろうか。
これからシカゴの監督になりから忙しくなるだろうけど、またベルリン・フィルを振ってもらいたいものだ。
じゃんじゃん!