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■男性の読者は天吾君に自信を投影させ、女性の読者は青豆さんに自分を重ねて読むのかもしれない。

この小説は男女(天吾と青豆)交互のエピソーゾが同じような速度で進行していく。

男女とも引きつける実にうまい構成だ。


今まで幾多の小説を読んできたけど、1Q84は特別な作品だ。

入りこみようは尋常じゃないし、主人公にこれほど共感をもって読むことはそうそうない。


いわゆるベストセラーには関心はない。

大衆がくらいつく流行ものには「どうせたいしたものじゃない・・」と天邪鬼ぶりが顔をだしてしまう。

それに“ベストセラー小説”という意識のまま読んでも、正しい読書はできない、「私は今流行にのっている」という意識が邪魔をする。

“かつてベストセラーだった”という域まで時間が経過したら、「読んでみようかな」っておもう。

でも、ひょんなことからこの小説を借りた。

どんなもんかと読みはじめたら止まんない。止まんないどころかずぶずぶと1Q84の世界に入りこんでしまった。

普段の生活とも重ね合わせて読みすすんでいる。

まるで今の自分の状況は天吾クンと似ているんじゃないか?(もちろん状況は大きく異なるが)

最近のオレの身の回りで起きている変化や、どことなく空虚な気持ちが支配しているのは天吾クンのそれと似てやしないか?と

読みすすむのが怖いときすらある。

まあ、それはたぶん気のしすぎだろうけど・・



ここにはいろんな大切な要素がつまっている。

“本当の世の中”を知るにはとても参考になるんじゃないか。

生きるための心構えというか、生き抜くための知恵というか、いろいろ書かれている。

それにこの国が抱えている闇の部分。

人々の心のなかにいる、気がつかないふりをして明るく毎日を送っているようだけど、みんながどこかでほんとうは気がついている日本人の闇の部分。

そういういろんなことが分かりやすく、とてもスリリングに描かれている。

思えばこういう本を待ち望んでいたのかもしれない。

今は第二巻の中間あたり。

すぐに読み終わっちゃうでしょう。



今週はこんな感じです!