
■恵比寿から南東にむかっていくと、白金台へ着く。
閑静な住宅街。坂道の多い街。
青山やこの辺が銀座や日比谷と決定的に違うのは、商業施設のすぐ裏に住宅街があって生活と結びついているところ。
しゃれたお店でもそこに住む人々との関係があるため、街全体がよそよそしくないのだ。
そういう安堵感がここにはある。
建築中の赤十字病院の前に、やたらごっつい玄関の建物があった。
そこだけ外国のような雰囲気だとおもったらやっぱり大使館だった。チェコ大使館。
こんどスメタナを聴くので、チェコの共産主義から民主主義への変遷に興味をもっていた。
この偶然もなんだかおもしろかった。
そのあと坂を下って、大きな塀沿いを歩く。
塀の中は緑がいっぱいで、鳥の声が聞こえる。
近所の人に「この中に入るにはどうやって行けばいいのでしょうか?」と訊くと、ぐるっと回れば入口がある、と教えてくれた。
で、ぐるーっと回ると入口があった。
ここは国立科学博物館付属の自然教育園という広大な公園。
入園料300円を払ってピンクのリボンを胸につける。
“原生林”という言葉が連想されるくらい、うっそうと茂る木々。
新緑の濃厚な匂いがいっぱいに広がっている。
とてもいい場所だけど、虫があかん。
小さい羽虫が顔のまわりをうっとうしく飛びまわっている。
少しでも止まろうものなら目に入ってきそうで、落ち着かない。
だからあんまりのんびりできなかった。
季節をかえて行ってみよう。
そのとき一つのことが気になっていた。
「まだ『スラムドック$ミリオネア』間にあうかな」
15時45分から錦糸町での上映。間にあえば観にいこう、とおもっていた。
自然教育園を出たのが15時ちょっとすぎ。
せっかくのんびりした日なのに、ここで慌てるのはなんだかもったいない。映画はあきらめてもうちっと散策しようか。
と迷うが、けっこう足にきている。
おもえば結構歩いた。
やっぱり映画にしよう!ということで、都営線にのって、大手町→錦糸町へ。
上映開始まであと5分!
階段と道路を走った。ウッディ・アレンじゃないけど、途中から映画を観るのはできない。
ギリギリ間に合った。
セーフ!
予告編は、「これでもか!」と力技で魅せるハリウッド映画ばかりで、「これから観たい作品はないな・・」と。
しかし、『スラムドック$ミリオネア』は期待を裏切らない作品で満足した。
この映画の感想はまた次回!
今回のように気のむくままの散策はやっぱりおもしろい。
日常は予定どおりの毎日だけど、そんなものに縛られることなく、気分だけで好きなことができる。
基本的に1人でいることが好きだという性格もあるだろう。
束縛されたり、群れたりするのは苦手。
でも現代社会で生きている以上、最低限は仕方がない。
だからこういうときに思いっきりドロップアウトしておくことは必要だな。
またやろ^^
じゃんじゃん♪