シナリオ形式にしてみました^^



●アークヒルズ内のイングリッシュバー(夕)

ジャズが流れる薄暗い店内。たくさんの外国人でにぎわっている。

ボブ(41)と与太郎(42)がテーブルをはさんでルービーを飲んでいる。

ボブ「でさあ、日本人の集団主義ってどうおもうよ?」

与太郎「集団主義ってなんや?」

ボブ「知らんのか?」

与太郎「知らん」

ボブ「あのさ、それじゃ話がすすまんやん。“知ってる”って言えよ」

与太郎「(しぶしぶと)じゃあ、知ってる」

ボブ「それでいい」

与太郎「(ポツリと)ほんまは知らんのだけど」

ボブ「(聞きながして)で、その集団主義ってヤツなんだけどさ、最近やたらとそのことを考えるんよ」

与太郎「ふーん」
言いながらルービーを飲む。

ボブ「オレってさ、ガキのころから集団でいることに抵抗があってさ、集団っていうか群れるって言ったほうがいいな。そういうのがなんかイヤでさ、どこかみんなと離れていたんだ」

与太郎「それって、つまんなくない?」

ボブ「いや、つまらなくはなかったな。むしろせいせいしてたもの。っていうか、なにも一人ぼっちで遊んでるってわけじゃなくて、毎日近所のガキ共とどろんこになって遊んでいたからさ」

与太郎「ふーん。でもみんなと離れている、というのは?」

ボブ、ルービーを飲んで。
ボブ「そこが分かりづらいんだけど、・・一緒にいるんだけど、どっぷりと一緒にはいない、っていうか、精神的には一定の距離をおいているというのかな。もしくは第三者的な目をもっていたというか・・」

与太郎「なんか、ようわからんな。」

ボブ「じゃあさ、与太郎はどんなん?会社帰りとかさ、なんとなく職場の連中と飲みに行くじゃん。あれは楽しいのか?」

与太郎「楽しいかどうかと言われれば、メンバーによるな。おもろいときもあれば、なんやつまらんなぁというともある。まあ、酒があればなんでもいいんだけどな」

ボブ「(笑いながら)わかるわかる。オレも以前はルービーがあれば誰と飲んでもよかったもの」

与太郎「おかわりしようぜ!」

ボブ「お、次なにのもうかな」

ボブと与太郎、グラスをもってカウンターに向かう。

テーブルの下には彼等のカバンがふたつ置いてある。

隣のテーブルで飲んでいたジョアッキーノ・ロッシーニ(50)が鞄を見つめている。


つづく・・