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■今年3月に行く予定だった、トン・コープマン指揮アムステルダム・バロック管弦楽団の結成30周年記念演奏会が、主催者である株式会社ムジークレーベンの破産手続き開始に伴い、中止となった。

コープマン指揮で本格的なバロックが聴けると楽しみにしていたのだが、おもいもよらぬ中止のお知らせにはびっくりしたとともに残念なおもいだ。

それにしても、世界的な経済不況の波はどこへでも押し寄せている。

昨年秋にもアイスランドの金融破綻のあおりをうけで、同国オケの来日が中止になった。たしかシベリウスの交響曲チクルスを予定していたと記憶している。

聴衆もそうだけど、楽団員もさぞやがっかりしたことだろう。

この荒波から芸術活動だけが保護されることはない。

日本でのクラシック業界にもこれから再編が起きるだろう。

オケを支援しているスポンサーが資金を削ったり、手をひいたりすることもあるだろう。

日本の政治はこういう場合、財政支援はおこなわない。

芸術にさして関心がないかのように、国民にとって大切な要素であるとはとらえていない。

芸術はしぼんでほしくない・・・味気ない国になってしまう。


ベルリン・フィルが今年から『デジタル・コンサートホール』と名をうって定期演奏会の生中継をPCで配信するサービスを開始した。

先日BS1でその特集番組をやっていたが、ベルリン・フィルといえども生き残りをかけていろいろと策を打ち出しているのだ。

実際のコンサートに来られる人は限られている(ホール座席数や金額面で)。

多くの人に安価でコンサートを擬似体験できれば音楽の普及に貢献する。

そういう考え方もわかるのはわかる。

でも、これは実際のコンサートホールで聴くのとはまるで違う体験だ。

疑問を感じている。

あくまで生演奏にこだわりたい。

テクノロジーを利用したクラシック普及と実際の本物の音楽体験の普及は、相反するものなのかもしれない。

これは多くの側面がからむ難しい問題だとおもう。

ベルリン以外にもシカゴやロンドンでも同様のサービスをはじめているそうだ。

この動きもどんどん広まるだろう。ウィーン・フィルはどうするのだろうか。


しかし、いまの深刻な経済不況による倒産や合併による経済再編は、世の中の再編にもつながる。

この再編の動きの先にどんな世の中が姿を現すのか・・日本人は変わるのか・・しっかりと見ていこうとおもう。

こうした危機はチャンスでもあるとよく言われる。それは俺もそうおもう。

反対にこうした危機がないと変革はできないもの。

うまい具合にいい方向にむいていってほしいと切に願う。

そのためには人間の行動が鍵を握っている。


じゃんじゃん!