
いまだに底の見えない大不況は、こうも経済というものがもろいものなのか、ということと、瞬時に世界中を巻き込んでいったグローバル現象について、世界はこういうことでは1つである、という妙な一体感が浮き彫りになった。
良いも悪いも地球上の生き物(人間)はお互いに影響しあって生きている。成り立っている。共存、依存、がはっきりみえた。
それだけに、現在中東でおきているイスラエル軍によるガザ地区への大規模空爆をはじめとする激しい人間の憎悪、悲劇が、今後どんな展開をみせていくのかが気になって仕方がない・・
それと、企業はなんのために存在しうるのか、という問題もあらためて突きつけられている。
単に株主のため、国のため、地域のため(もしかしたら経営者のため)、いうことは表面的にも通用しなくなってきて、そこで働いてやっと生計をたてている社員、期間労働者、派遣社員たちのための存在と責任という問題が大きくなってきた。
報道はその労働力を切り落としていく企業のありようを報じている。
こと細かい実情をつたえることは報道に求められているが、そればかりに偏ることにも注意しないと全体がぼやけて見えなくなってしまう。
この国の報道は大衆に流されてしまう芯の弱さがあるとおもわれるので、ここは全体を見通した報道をしてもらいたい。
今年(2008年)の年始はこぞって「今年こそは良い年になるようにしたい!」という希望をみんながもって始動したわけだけど、ふりかえると例年にないくらい大変な年だったような気がする。
続く2009年も大変な時代には変わりはないと思うし、その気構えは必要だろうが、年始くらいはせめて明るい希望を持っていきたいとおもう。
■さて、話題を変えて。
今年はコンサートに関してはかなり充実していた。
ベスト3をあげるなら、
1.小澤征爾指揮新日本フィルハーモニーの『悲愴』
http://blogs.yahoo.co.jp/yoshiakibeethoven/55301009.html
2.リッカルド・ムーティ指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の『ブル2』
http://blogs.yahoo.co.jp/yoshiakibeethoven/56845027.html
3.小澤征爾指揮サイトウ・キネンによるヤナーチェクの『利口な女狐の物語』
http://blogs.yahoo.co.jp/yoshiakibeethoven/56652919.html
というふうになる。
このほか、サイモン・ラトルやゲルギエフの名演も忘れられない。
ピアノでは仲道郁代さんのモーツァルトも大変すばらしかった。
来年は、ズビン・メータ指揮ウィーン・フィルとヤンソンス指揮バイエルン放送響はずえったい外せないし、ピアノリサイタルや室内楽もいってみたいとおもうとります。
■一方、映画は不作だった。
まず映画館で観たい作品があまりにも少なすぎた。
シネコンで上映するメジャー作品にはどうも関心がむかなかった。ハリウッド系の元気のなさもさることながら、とってかわって日本勢が興行収入的に勢いはあったけど内容的にはどうなのだろうか。
今の映画界の実情を知ることは必要なので、これからは内外問わず、現在の作品にも目を向けようとおもっている。
昨夜、TVで放映していた森田監督の『椿三十郎』をみた。
ラストスーンの対決が黒澤監督のと違っていた以外は、ほとんど一緒で、よくこれをつくったなぁとおもう。
その後、黒澤さんのはどうだっただろうか?と気になって、冒頭を観たらやっぱりおもしろくて、深夜までかかって全編を観てしまった。
やっぱりこの黒澤版はとんでもなくおもしろい!(言うまでもないことだけど)
娯楽映画でこれほどおもしろい映画は他に観たことがないと断言できるほどおもしろい。
これは中学のときに始めてこの映画を観たときの感想でもあるが、今でもそうなのだ。
全盛期の黒澤明と三船敏郎のコンビは、一寸の隙もない映像をスリリングでテンポの優れた作品を撮った。
このテンポの差は森田監督との一番大きな差だとかんじた。
とまあ、今年はこんな感じです。
来年もよろしくお願いします!
じゃんじゃん!!